【高校バレー】静清V3 水野愛斗、最後の春高「自分が引っ張っていく」

スポーツ報知
3年連続3度目の優勝を飾った静清

◆バレーボール 全日本高校選手権静岡県大会 ▽男子決勝 静清3―0清水桜が丘(11日、このはなアリーナ)

 男女決勝が行われ、男子は静清が清水桜が丘に3―0で勝ち。3年連続3度目の優勝を飾った。女子は富士見が島田商を3―0で破り、大会6連覇を達成した。男女の優勝校は1月5日開幕の全国大会(東京、通称・春高)に出場する。

 最後は静清のホットラインが鮮やかに決めた。マッチポイントでセッター(S)高橋涼主将が「最後は上げるよ」とライト水野愛斗(ちかと、ともに3年)にトス。これをサウスポー水野がクロスに打ち抜き、3連覇を達成。コートの選手たちが控えメンバーの元に駆け寄り、輪になって喜びを分かち合った。

 序盤は相手のマークに苦しんだ。ユース日本代表で191センチの清水桜が丘のレフト山田大貴(2年)のブロックの前に、エース水野のスパイクがなかなか決まらず、第1セット中盤に10―14とリードを許す。それでも高橋、水野を始め、1年の県総体から試合に出続けてきた経験豊富な3年生4人を中心にチームは冷静だった。

 高橋主将は「山田が水野に付いていたので、時間差や水野を中で使った」。相手ブロックを少しずつ外していき、6連続ポイントなどでこのセットを奪うと、その後は圧倒。後半復調したエースは、この日チーム2位の16得点を挙げた。

 過去2回の春高は昨年度の2回戦進出が最高成績。3年連続で挑む水野は「全国ではもう少し精度を上げていかないと勝てない。自分が引っ張っていく」。最後の春高で最高の結果を出しにいく。(山中 優輝)

 【男子】▽優秀選手 高橋涼、水野愛斗(以上静清)山田大貴、石田順一(以上清水桜が丘)鈴木新大(下田)遠藤俊希(静岡大成)▽優秀リベロ 山田響(静清)

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