明大、8季ぶり帝京大に勝った

スポーツ報知

◆関東大学ラグビー 明大23―15帝京大(18日・秩父宮)

 3季ぶり17度目の優勝を目指す明大が5戦全勝の帝京大を23―15で破り、大学選手権9連覇中の王者から対抗戦8季ぶりの白星を挙げた。スクラムでボールを奪いトライにつなげるなどFW戦で完勝した。対抗戦8連覇がお預けとなった帝京大は3季ぶりの黒星。5勝1敗で並び、帝京大は12月1日の筑波大戦で、明大は同2日の早大戦に優勝をかけて臨む。

 晩秋の秩父宮で、明治の紫紺の小旗が乱舞した。昨季大学選手権決勝で20―21と惜敗した帝京大に対抗戦8季ぶりの白星。ボールを外に蹴り出し、ノーサイドの笛を聞いたSH福田主将は「勝ってホッとした」と跳びはねて喜んだ。

 春季大会と夏合宿で連勝し、秋の本番も返り討ち。勝因はかつての代名詞のスクラムだ。帝京大の重戦車FWに8人が塊となって猛プッシュ。後半3分の2トライ目では帝京大ボールのスクラムを押し込んで奪い、BKに回してねじ込んだ。FW陣にとっても「気持ちいい勝利」。釣りが趣味というプロップの祝原は「でかいマグロを釣ったような気分」とドヤ顔だ。

 長く低迷する名門復活へ、今季は元日本代表SHで97年に主将を務めたOBの田中澄憲監督(42)が就任。「80分間集中できたのは明治らしくないかな」と笑い「いい意味で自信になった」とうなずいた。

 両校が5勝1敗で並び、2戦を残す4勝1敗の慶大、早大と合わせて4校に優勝の可能性が残る大混戦に。最終戦は12月2日の早大戦。11月に創部100周年を迎えた宿敵との伝統の一戦へ、福田主将は「早稲田のプライドをすごく感じるけど、積み上げてきたものをぶつける」と腕をまくった。(小河原 俊哉)

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