山梨学院大、日本代表戦で主力3人不在も3季ぶりV

スポーツ報知
3季ぶりの優勝を果たした山梨学院大男子

◆ホッケー 関東学生秋季リーグ ▽男子1部・決勝 山梨学院大1(SO2―1)1明大(18日、慶大日吉グラウンド)

 男子1部の順位決定戦決勝が行われ、山梨学院大は明大と対戦。1―1からサッカーのPK戦にあたるシュートアウト(SO)戦を2―1で制し、3季ぶり17度目の優勝を果たした。第3クオーター(Q)11分に先制を許すも、第4Q4分にFW上沢祐斗(4年)が同点ゴール。全日本学生選手権(10月31日~11月4日)で4連覇を飾った大学王者が意地を見せ、接戦をものにした。

 山梨学院大がSO戦までもつれた激戦を制し、3季ぶりに関東の頂点に立った。笑顔で健闘をたたえ合った選手たち。FB千葉健寛主将(4年)は「関東(の優勝)を取りたかったので、実現できて良かったです」とチームの思いを代弁した。

 第3Q11分に、自分たちのペナルティーコーナー(PC)の好機から相手にカウンターを許し、逆にPCを与え失点。しかし、全日本学生選手権で4連覇のプライドがチームを支えた。

 「勝ちたいという思いがより熱くなったりもしました」と千葉。第4Q4分にPCからこぼれ球を押し込み同点ゴールを決めた上沢も「(4連覇が)自信になって勢いがつけられました」。17日に行われた法大との順位決定予選(3〇1)では同じような場面で決めきれなかっただけに「ギリギリまでボールを見て入れました」と反省を生かし、勝利に貢献した。

 GK高野雄介(4年)ら主力3人を宮城で開催中の日本代表戦で欠いたが、今のチームにはマイナスにはならなかった。高野とともにゴールを守ってきたGK大村啓人(4年)はSO戦でも3本を体に当てて防ぐなど闘志あふれるプレーを見せた。「彼(高野)も『勝って欲しい』と言っていて、期待に応えられました」と胸を張った。上沢も「3人がいなくても、責任感を持ったり、自分が引っ張るという意識を持てました」と前向きに捉えて臨んだ。

 12月7日からは全日本選手権が始まる。上沢は「優勝を目指します」と言い切った。勢いを更に加速させ、まだ手にしたことのないタイトルへ挑む。(古川 浩司)

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