神戸製鋼・山中亮平、「平尾さんのために優勝」日本一&リーグV宣言

スポーツ報知
フェースガードを装着し練習する神戸製鋼の山中亮平

◆ラグビー 日本選手権兼トップリーグ決勝トーナメント ▽決勝 神戸製鋼―サントリー(15日、秩父宮ラグビー場)

 両軍先発が13日に発表され、今季リーグ無敗の神戸製鋼は日本代表FB山中亮平(30)が左頬骨骨折から2戦ぶりに戦列復帰した。かつて人生の危機を救ってくれた恩人で16年に他界した平尾誠二GM(享年53)にささぐVを誓った。日本選手権、リーグとも2連覇中のサントリーはウィング成田秀平(24)が約2か月ぶり先発。故郷の秋田・男鹿市でナマハゲになった経験がある快足が3連覇を呼ぶ。

 18季ぶり日本一、15季ぶりリーグVを狙う神鋼に頼れる山中が帰ってきた。

 決勝トーナメント1回戦・リコー戦(2日)の接触プレーで途中退場し、準決勝・トヨタ自動車戦(8日)を欠場したが2戦ぶり先発。全治1か月の診断だが、フェースガードをつけて志願の合流。「死ぬわけではない。ずっと平尾さんのために優勝したい気持ちがあった。成し遂げたい」。11年、ひげ育毛剤使用でドーピング違反となった際、会社にかけ合って解雇を回避してくれた恩人にVを届ける。

 神戸市内での実戦練習では元ニュージーランド代表SOダン・カーター(36)らと連係し、タイミングの良いライン参加を連発。けがを乗り越え、レジェンドにささぐ栄光を勝ち取る。

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