錦織「全豪でいい結果残したい」
男子テニス世界ランク9位の錦織圭(28)=日清食品=が、2019年に向けて始動する。エキシビションマッチ「ハワイ・オープン」に出場中で22日に初戦を迎える。
大会の模様を25日午後8時(WOWOWメンバーズオンデマンドで先行ライブ配信)から放送するWOWOWのインタビューに応じ、昨季を振り返った。
―2018年はどんな一年でしたか?
「体感的には、すごく長い一年でした。すごくいろんなことがあった一年で、初めは特に苦戦したほぼ半年間でしたし、それを乗り越えられた後半でした。いつもよりアップダウンもあり、闘うことも多かったので、いろんなことを経験できた一年だったのかなと思います」
―乗り越えられたのは何が要因だったのでしょう?
「トップ10に戻りたい気持ちなど、テニスができる幸せも今年は多く感じました。半年間休み、テニスから離れた時期を長く感じたので、テニスが100%できるという楽しさというのは改めて感じることができ、逆にいい休みになりました。今までずっと続けて前線でやってきた中で、ある意味いい休養も取れたので、またテニスが楽しくプレーできています」
―ケガを乗り越えて、今年得たものはありますか?
「いろいろありますね。ケガのおかげでまたいろんなことと対面して、乗り越えていく力もできてきました。難しい一年ではありましたが、ケガをしたことによって得られた強さだったり、サーブを変えるきっかけになったり、トレーニングも新たに取り組めたり、ケガのおかげで出会えたこともたくさんあったので、いいきっかけにできたと思います」
―ATPツアーファイナルまで行けたことについて自分自身の感想はいかがですか?
「最初の頃は、どこまで戻ってこられるか、なかなか先が見えなかったので、不安がいっぱいでした。特に1試合目は、宙に浮いているような散々な結果だったのでテニスはあまり良くなかったです。でも、そこから少しずつ自分の調子も戻していけて、まずはモンテカルロ(マスターズ)で準優勝して、そこから自信が徐々につき始めました。本当に今年は少しずつでしたね。ちょっとずつの自信だったり経験値だったりが、階段を上っていくように取り戻していけたので、体感的に長い道のりだったと感じました」
―オフはどんなことをしましたか?
「あんまりこれと言ったことはしていませんが、1回だけ友達と温泉に行って1泊して帰ってきました。それ以外は、ゆっくりしていたり、日本では買い物が好きなので、いろんなところに行ったりしていました」
―オフが終わって、来年に向けてどんなことに取り組んでいますか?
「ショットの見直しなど、まだまだ伸びるところを細かい球出しでやっていくということはやってきています。まだまだ足りないところとはたくさんありますし、サーブもそういった意味ではまだまだ強くしていかなければいけない。そういった見直しは重点的に12月にやっています」
―自分で一番のりしろがあると思うところはどこですか?
「ディフェンスですかね。走らされたときにいいディフェンスができるようにしたいですね。マレーやジョコビッチもナダルも、すごくいいディフェンスがあって攻撃に変えていけているので、ああいう守りの強さというのも欲しいなと思います。まだまだ伸ばしたいショットはあります。10までは行きませんがそのくらいはあると思います」
―全豪オープン(来年1月14日開幕)に向けての気持ちはいかがですか?
「楽しみですね。今年プレーできなかったのもありますし、オーストラリアでプレーするのは好きなので。最近一番よくなっているグランドスラムの一つでもありますし、サポートもどのグランドスラムよりも多く感じるので、いい結果を残したいです」
―ハワイオープンに出場することになった経緯とみどころは?
「ハワイはブリスベンの途中でもありますし、ハワイでトレーニングできる場所も見つけたのがきっかけです。いい調整になると思いました。まだシーズン始まっていないので、テニス感を取り戻していければいいかなと思います」
WOWOWでは22日午後3時50分からWOWOWプライムで「新シーズン開幕へ!錦織圭・大坂なおみ 勝負の年」で開幕直前のテニス2019シーズンを松岡修造がプレゼン!新シーズンの見どころを一挙紹介する(無料放送)。4大大会の初戦「全豪オープン」は1月14日(月・祝)から1月27日(日)まで連日生中継。大会第1日は無料放送でお届けする。