飛龍、2年連続8強逃す 福岡第一に大敗 原田監督「当分、立ち直れない」

スポーツ報知
福岡第一に敗れ、がっくりとうなだれる飛龍の選手たち

◆バスケットボール全国高校選手権ウィンターカップ 第4日▽男子3回戦 福岡第一93―56飛龍(26日、武蔵野の森総合スポーツプラザ)

 男子3回戦が行われた。飛龍は56―93で福岡第一に敗れ、2年連続8強には届かなかった。総体3回戦で敗れた北陸(福井)に前日リベンジした勢いで、優勝候補の最右翼である原田裕作監督(35)の母校に挑んだが、力の差を見せつけられて完敗

 まったく勝負をさせてもらえなかった。飛龍が優勝候補の福岡第一に完敗。第1Qからリードされると、最後は37点差もつけられた。原田監督は、恩師でもある敵将・井手口孝監督(55)との師弟対決に意気込んで臨んだが「上のカテゴリーとやっているみたいだった。当分、立ち直れない」と、力の差を見せつけられた。

 次元が違った。U―18日本代表のガード・河村勇輝(2年)にゲームを支配され、同代表のシューター・松崎裕樹(3年)には効率よくシュートをたたき込まれた。203センチのセンター・クベマジョセフ・スティーブ(2年)には25分51秒のプレータイムで20リバウンドを取られるなど制空権も奪われた。

 チームの2本柱が機能しなかった。得点源の関屋心(3年)は前半、無得点に終わった。「強かった。自分が何も出来なかった」。強引にでもシュートに行くのか、さばくのか「中途半端だった」と、うなだれた。攻守の要の杉山裕介(3年)もマークマンの松崎に23点決められ「あれは止められない」とお手上げ。ファウルが混んで、プレッシャーも甘くなった。残り6分過ぎには、5つ目の反則で退場。点差がついた終盤は相手が控えを投入。中心選手の2人は最後をベンチで迎えた。

 新チームに向けて光もあった。河村とマッチアップした1年生の保坂晃毅が、積極的にゴールへ向かった。指揮官から中国人留学生のリュウ・ヤハオ(2年)とともに、新チームの軸に指名された背番号18は「レベルの差を感じた。まだまだ練習が必要だと分かった」と、ポツリ。「まずは、来年の総体で前のチームの成績を超えたい」。2大会連続全国16強止まりだった先輩たちの上を目指す。(塩沢 武士)

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