公立の星・津幡、岐阜女に夏のリベンジ失敗で初決勝ならず

スポーツ報知
初の決勝進出はならなかった津幡の選手たち

◆バスケットボール 全国高校選手権大会第5日▽女子準決勝 岐阜女86―70津幡(27日・武蔵野の森総合スポーツプラザ)

 公立校で唯一、4強に進出した津幡(石川)は、準決勝で岐阜女(岐阜、総体2位)に70―86で敗れ、初の決勝進出を逃した。

 序盤から、ディフェンスから走る持ち味のバスケットを目指したが、それを上回る岐阜女の堅守の前に突破口を開けなかった。ミスも重なり、第1クオーターで12―28と主導権を握られてしまった。

 それでも、U―17日本代表の身長180センチのC中道玲夏(2年)が、両軍最多31得点、10リバウンドと奮闘。岐阜女の身長184センチのナイジェリア人留学生Cイベ・エスターチカンソ(1年)と、激しいマッチアップを繰り広げた。

 最後まで走り続けるも、逆転はかなわなかったが、「インターハイの時よりはしっかり戦えたと思う。留学生にリバウンドを取らせないように心掛けて、味方にボールを渡せた場面もあった」と中道。夏の高校総体準々決勝で、61―82で敗れた相手との差が縮まったことを実感していた。

 東山耕平コーチ(38)は「ボールを持っている選手にプレッシャーを掛け、走るバスケットで攻撃、仕掛けを早くしようと修正を試みたが、なかなか思うようにさせてもらえなかった」と、岐阜女の強さに脱帽していた。

 28日には昭和学院(千葉)との3位決定戦が控えている。勝てば過去最高の1995年に並ぶ23年ぶり2度目の3位となる。指揮官は「走るバスケットができなければ、津幡高校のバスケットではない。明日もう1試合できるのは選手たちにとっては大きい。しっかり津幡高校らしいバスケットを展開したい」と抱負を語った。

 2年生エースの中道も「久しぶりの4強に入ることができましたが、(23年)前は3位だったということで、今回もしっかりメダルを取りたいです」と、3位を目指して走り続けることを誓った。

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