【高校ラグビー】熊本西が弔い星ならず 2年生の野球部員が11月に他界

スポーツ報知
札幌山の手に敗れ、肩を落とす熊本西フィフティーン

◆全国高校ラグビー第1日 ▽1回戦 札幌山の手27―19熊本西(27日・花園ラグビー場)

 平成最後の花園が開幕し、開会式に続いて1回戦8試合が行われた。2大会連続11度目出場の熊本西は初戦で敗退し、2大会連続の勝利はならなかった。高校野球で21世紀枠の九州地区代表に選ばれた野球部の2年生部員が、11月の練習中に球が頭部に当たり、外傷性くも膜下出血で他界。弔いの白星をささげることができなかった。

 14―24の後半21分、ウイング東圭将(2年)のトライで5点差に詰め寄ったが、同24分のPGで突き放された。「チームのみんながつないでくれたので、必ず取らないと、と思った」

 亡くなった野球部員とは同級生で、ウェートトレーニングを一緒にやる仲だった。11月23日の県大会決勝前も「花園に行けよ!」と、激励を受けた直後に天国へ旅立った。「廊下で会うと言葉を交わしていた。悲しかった」。不慮の事故に遭った仲間のためにも、来年も戻ってくることを誓った。

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