【高校ラグビー】日本航空石川、CA専攻マネジャーと共に頂点を
スポーツ報知

全国高校ラグビーが27日に大阪・花園ラグビー場で開幕した。石川代表の日本航空石川は28日、奈良県内で30日の2回戦・国学院栃木戦に向けて練習。27日の開会式では、航空石川の普通科の「キャビンアテンダント(CA)専攻」で学ぶ女子マネジャー・鈴木芙羽子(ふうこ)さん(3年)が、CA風の制服姿でプラカードを掲げて行進を先導した。富山代表の魚津工は27日の1回戦で鹿児島実に14―45で敗れ、花園初勝利はならなかった。
航空石川の勝利の女神は、CAの卵だ。開会式で花園の芝を踏みしめた鈴木さんは「決勝まで行ったとしても、もうカウントダウンは始まっている。最後までみんなについていこうと思う」。会場に向かうバスの中からすでに、涙が止まらなかったという。
小松市・芦城中を卒業するまでの10年間、クラシックバレエに熱中した。CAを目指して入学した航空石川で、ラグビーと出会った。「最初は怖い印象だったけど、見学に行ったらファミリーみたいな雰囲気だった」。週4回、約100個のおにぎりを握って選手たちを支える。主将のフッカー石山愁太(3年)は「そば飯おにぎりは人気で、みんな取り合いになる。献身的なサポートがあって自分たちも頑張れる」と感謝する。
卒業後は、日本航空大学校に進む。「女性らしく、信頼されるCAになりたい」と夢見る鈴木さんは、「みんな絶対に最後まで諦めないで、上まで勝ち進んで欲しい」。フィフティーンとともに、全国制覇を目指す。(勝田 成紀)