【杉山愛の目】錦織、メンタルもフィジカルも充実

スポーツ報知

◆テニス ブリスベン国際最終日 ▽男子シングルス決勝 錦織2―1メドベージェフ(6日、オーストラリア・ブリスベン)

 錦織選手は昨季よりもフォアハンドが良くなっていました。右手首を故障した後は感覚が合わなかったり、痛みや怖さがあって振り切れずにミスが出ていました。この試合も序盤は硬さが見えましたが、積極的なテニスを見せてくれました。

 第2セットは8度あったブレイクチャンスを逃し、相手には1度のチャンスで取り切られて嫌な落とし方をしました。ただ最終セットは切り替えて、1―1の第3ゲームを0―30からキープできたのが大きかった。今大会はいい形で勝ち上がっていて、自分に期待する部分もあったのでしょう。とてもいい顔をしていてメンタル面、フィジカル面の充実が感じられました。

 今年は勝負の年になるでしょう。昨年はジョコビッチ、ナダル、フェデラーがまだまだ力のあるところを見せた1年になりました。全豪では彼らトップ3に実力で勝ち切る姿を見たいです。期待ができます。(元ダブルス世界ランク1位)

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