張本の幼なじみ・星優真、妹・美和との混合ダブルスも3回戦敗退

スポーツ報知
混合ダブルス3回戦で敗れた星優真・張本美和組

◆卓球 全日本選手権 第2日▽混合ダブルス3回戦 張・森薗 3―0 星・張本美(15日・丸善インテックアリーナ大阪)

 混合ダブルス3回戦で星優真(15)=仙台ジュニアク=、張本美和(10)=木下グループ=組は14年大会優勝の張一博(33)=YY卓球ク=、森薗美咲(26)=TOP名古屋=にストレートで敗れた。元王者組に力の差を見せつけられたが、ラリー戦で互角な展開を見せるなど健闘した。昨年のワールドツアーグランドファイナル王者の張本智和(15)=エリートアカデミー=の幼なじみでもある星は京都・東山高に進学を希望していることを明かした。

 力の差を感じた。それでも成長の可能性を感じ取ることができた。

 元日本代表・張のフォアドライブを張本が止めきれず、ゲームを終えると、星は「相手は強い。自分たちに足りないものがたくさんあった」と肩を落とした。その一方で、初の混合ダブルスの全日本で大学、社会人の選手を相手に2勝。「積極的なレシーブで試合を作れた。できる部分はあった」と前を向いた。

 3歳から仙台ジュニアクラブで、張本一家とともに卓球を続けてきた。小学時代は美和の兄・智和ともペアを組み、全日本カデットで3位に入った実績もある。美和とは昨年10月の県予選からペアを組み、本番に向けて調整。智和とのペアでは「つなぎ役」、美和とは「決める役」と役割こそ違ったが「美和は小学4年とは思えないくらい実力がある。準備もできたし力は出せた」と振り返った。

 ワールドツアーグランドファイナルを制した智和が正月に帰省した際には一緒に練習も行い、世界の力を感じ取った。4月からは12年プレーした仙台ジュニアクラブを離れ、京都・東山高に進学する予定だ。「12年間教わってきたことを高校で生かしていい選手になりたい。智和が世界に行っているんで、自分も世界を目指せるように頑張りたい」。世界一の幼なじみに少しでも近づくため、故郷を離れて強くなる。(遠藤 洋之)

 ◆星 優真(ほし・ゆうま)2003年12月24日、宮城・七ケ浜町生まれ。15歳。向洋中3年。3歳から仙台ジュニアクラブで卓球を始める。15年全日本カデット男子ダブルスで張本智和とペアを組んで3位。16年全日本ホープス選抜(団体戦)準優勝。18年全日本中学大会16強。左利き。175センチ、70キロ。

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