錦織に惜敗したカロビッチ「全力は出せた」

スポーツ報知

◆テニス 全豪オープン第4日(17日・メルボルン) ▽男子シングルス2回戦 錦織圭3(6―3、7―6、5―7、5―7、7―6)2カロビッチ

 39歳のカロビッチは59本のサービスエースを決めたが敗れた。「何度かチャンスはあったので勝てなくて悲しい。違う結果になる可能性はあった。ただ全力は出せた」と振り返った。

 今大会最長身の211センチから打ち下ろすサーブで、これまで662試合で1万3060本のエースを決めてきた。もちろん歴代最多で2位のジョン・イスナー(米国)に約2000本差をつけている。通算の第1サーブ成功率は66%で、第1サーブでのポイント獲得率は83%。サービスゲームキープ率は驚異の92%を誇る。前々週のインド・オープンでは決勝に進出し力は健在だ。

 身長170センチの西岡良仁(ミキハウス)の言葉を借りれば「生まれ持ったものが違う」と表現できる。ただ野球で奪三振が多くても勝てないことがあるのと同じで、テニスもサービスエースが多ければ勝てるわけではない。体格差があっても「無差別で戦っているようなもの。難しいだけで勝てないわけじゃない」(西岡)。

 錦織はサービスエースを決められ続ける展開の中でも集中力を切らさず、最も重要な最終セットのタイブレイク6―7から、2本続けて好リターンで相手のミスを誘った。「バクチのような読みあい」を制すことができるリターン力と勝負強さで、ビッグサーバーを上回った。

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