平野美宇の全日本終わる「頭働かなかった」シングルスに続きダブルスも敗退

スポーツ報知
女子シングルス5回戦で敗れた平野美宇(カメラ・矢口 亨)

◆卓球 全日本選手権第5日(18日・丸善インテックアリーナ大阪)

 女子シングルス5回戦で、2年ぶりの優勝を目指した昨年準優勝の平野美宇(18)=日本生命=が、14歳の木原美悠(JOCエリートアカデミー)に1―4で敗れる波乱があった。また、石川佳純(25)=全農=と組んだダブルスでも5回戦敗退。大会の主役の1人が、姿を消した。

 木原とは全日本初対戦だったが、第1ゲームを取った後は4ゲーム連続で落とし、勢いにのまれた。ここ3年は準優勝、優勝、準優勝と必ず最終日のシングルスのコートには平野がいた。「いつも最終日に残っていたので、久しぶりにすごく早く終わって残念。実力不足だった。(木原は)年下だけど年齢関係なく強い。自分で少し崩れてしまった」

 木原の動きが、平野の予測を上回っていた。「(拾う)コースがどんどん広くなって、対応できなかった。分かっているのに打てなかった。全日本の舞台で勝ちたい焦りなのか…。うまくいかないときに頭が働かなくて、ダメだった」と、首をひねった。

 トップ選手として、追われ、研究される立場にある。「若い選手は強いと思うが、自分の同い年の選手が1番強いと思う。年下にも同い年の選手にも負けないように頑張りたい」。淡々とした表情の中に、負けん気をわずかににじませた。

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