WOWOW解説者・鈴木貴男氏が語る錦織勝利のポイント
◆テニス 全豪オープン第6日 ▽男子シングルス3回戦 錦織圭3(7―6、6―1、6―2)0ジョアン・ソウザ(19日・メルボルン)
第8シードの錦織圭(29)=日清食品=は危なげなく4回戦に進んだ。世界ランク44位のジョアン・ソウザ(29)=ポルトガル=と第1セットはタイブレイクになったが、6―6から2ポイントを取り切り先取。第2セット以降はラリー戦で圧倒した。全豪テニスを連日生放送しているWOWOWで解説を務める、1996年アトランタ五輪代表の鈴木貴男氏はどう見たのか。
「フルセットになった1、2回戦を乗り切った後の3回戦で、最初からすんなりいければ理想だが、相手もあるし疲労感もあったと思う。そういう意味で第1セットは乗り切れない部分はあった。しかし、そこで取れるかどうかは錦織選手自身も大きく違うけれど、相手はそれ以上。ソウザは2試合フルセットを戦って勝ち上がった。第1セットを取れないと優位に持ち込めないと予想していたと思う。かなりエネルギーを費やして戦っていたが、取れなかった。頑張ったのに取れない、となると第2セット以降、落ちてしまうのはしょうがない」
錦織にとっては第1セットのタイブレイクを取れたことが大きかった。
「錦織選手はこれでタイブレイクを3つ続けて取れている。6―5から追いつかれたが、その後で取り切るのはさすが。今日の試合に関してはそこだけがカギだった」
大事なポイントを取り逃さないのが、錦織がトップ10にいられる理由でもある
「大事なチャンスをかぎ分ける嗅覚は大事。上にいくほど、いいタイミングで正しいプレーをすることが求められる。ここが大事だと分かっている選手は多くいる。そこでどういうプレーをすればポイントが取れるか、ゲームが取れるかを正しく判断できるか。それを実行できるだけのものを錦織は持っている」
4回戦は3回戦同様にラリーが続きそうなカレノブスタ(スペイン)と対戦する。
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