大坂なおみ祖父・鉄夫さん、孫娘のサプライズ誕生日祝福に「よく覚えててくれた。感激です」

スポーツ報知
孫娘の全豪OPベスト4進出と気遣いを喜んだ大坂鉄夫さん

 テニスの全豪オープン(OP)で日本女子25年ぶりの4強入りを果たした大坂なおみ(21)が試合後に披露したサプライズプレゼントが話題になっている。勝利後の生中継のテレビインタビューで74回目のバースデーを祝福された祖父の大坂鉄夫さん=北海道根室市=は23日、スポーツ報知の取材に応じ「よく覚えててくれたね、と思います。感激です」と感謝した。

 メルボルンから根室へ―。思いを込めた言葉が贈られたのは準々決勝を戦い終えた直後のこと。テレビのインタビューに英語で応じていた大坂は「Is this live(生放送)?」と確認すると、カメラ目線に。笑顔を浮かべながら「おじいちゃん、お誕生日おめでとう」と日本語で祝福した。

 根室市内の自宅でテレビ観戦していた鉄夫さんは、愛する孫娘のサプライズに感動。「プレーのことで頭いっぱいになっていたはずなのに…よく覚えていてくれたなあと思います。感激しています」。23日は、まさしく74回目の誕生日。忘れられないプレゼントになった。

 国内での試合はほとんど生観戦し、今大会も全試合をテレビ観戦している鉄夫さんは「すごく頑張ってくれていますし、調子が良さそうに見えますね」と印象を語る。「全米の時みたいです」。日本勢初の4大大会覇者となった昨年9月の記憶をよみがえらせている。

 大坂は鉄夫さんの長女・環さんとハイチ出身の父親との間に誕生。大阪府で生まれ、3歳からは米国で育った。鉄夫さんは大坂が10歳になった頃から交流を持つようになり、ピアスをせがまれてプレゼントしたこともある。

 米国在住で常に世界中を転戦しているため、大坂が根室を訪れたことはないが、今秋にも足を運ぶ計画があるようだ。根室漁協組合長の要職に就いている鉄夫さんは、再会を心待ちにしつつ断言する。「まだまだ私が記事になるような段階ではないですよ。優勝したわけではないですから」。大いなる期待を寄せながら、準決勝も画面越しにエールを送る。

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