【Ｔリーグ】張本智和が初の２敗　木下ファイナル進出お預け

◆卓球Ｔリーグ男子　岡山４―０ＫＭ東京（１６日、岡山武道館）

　岡山武道館などで２試合が行われた。男子は勝てばファイナル進出が決まった首位・木下マイスター東京が０―４で２位・岡山リベッツに敗戦。張本智和（１５）が初起用のダブルス、林ユン儒（１７）＝台湾＝とのシングルスをともに落とし、Ｔリーグで初めて２敗を喫した。岡山は３連勝で東京に勝ち点５差と迫った。女子は木下アビエル神奈川が３―１で日本生命レッドエルフを下した。

　張本が同世代のライバルに完敗を喫した。１７歳の林の長短を織り交ぜたサーブと強烈なバックハンドに苦戦。何度も首をかしげ、局面を打開できないまま０―３で屈し「サーブが全然取れなかった。ずっと３ゲーム迷ったまま終わってしまった」と肩を落とした。

　林は張本に匹敵する才能との評判も高い台湾のホープだ。初対戦した昨年１０月のユース五輪準決勝は４―３の辛勝。張本も「戦い方も似ている。自分が引退するまで一生ライバルになると思う。勝ち負けを繰り返すと思うけど、勝ちを多くしたい」と認める存在だ。

　初起用されたダブルスも敗れ、Ｔリーグで初めて２敗を喫した。「ここまで完璧にやられると、練習や試合の意識も変えないといけない。今日負けて逆に良かった。世界選手権に向けてちゃんとやらないと勝てないと感じた」。全日本選手権後、目標を見失いかけた時期もあったが、闘志を駆り立てられるには十分な日となった。（林　直史）