錦織圭、2回戦敗退 格下にまさか…ベスト8以上進出は9大会でストップ

スポーツ報知
錦織圭

◆男子テニス ドバイ選手権第3日 錦織圭1(5―7、7―5、2―6)2フベルト・フルカチュ(27日、UAE・ドバイ)

 シングルス2回戦で第1シードで世界ランキング6位の錦織圭(29)=日清食品=が同77位のフベルト・フルカチュ(ポーランド)に5―7、7―5、2―6のフルセットで敗れ、準々決勝進出を逃した。初対戦の22歳に屈し、昨年9月の全米オープンから続いていたベスト8以上進出が9大会で止まった。

 最後はブレイクを許し、力尽きた。錦織はまさかの2回戦敗退に「第1サーブが大事な時に入らなかったのが、一番リズムが崩れる要因になった。相手がいいプレーをし、自分は完璧なプレーはできなかった」。優勝なら世界ランキング4位に浮上した大会で、昨年9月の全米オープンから9大会続いていた8強以上進出は途切れた。

 急激に強くなったり、弱まったりする風に「簡単ではなかった」と悩まされた錦織は、安定感を最後まで出せなかった。トスがばらついた第1サーブの精度に波があり、初対戦のフルカチュの強打にも苦しんだ。前週の女子世界ランキング1位の大坂なおみ(21)=日清食品=とそろって、日本勢が第1シードで臨んだ今大会。初戦敗退した新女王に続き、格下相手にまさかの敗戦を喫した。

 22歳で身長196センチの相手は「想像以上に素晴らしいサーブを持っていた」。時に220キロを超える第1サーブを74%決めた相手を仕留めきれず、逆に錦織は要所で第1サーブが決まらない。5―4とリードしてから3ゲームを連取され、第1セットを取られた。第3セットは1―2の第4ゲームで先にブレイクを許すと盛り返せず。1回戦でシード選手が4人敗退した波乱の波に錦織ものまれた。

 右手首負傷による長期離脱から復帰2季目で飛躍を狙う日本男子のエースは台頭する若手に屈し「何かを修正しないといけない」。3月の今季最初のマスターズ大会となるBNPパリバ・オープンへ、巻き返しを誓った。

スポーツ

×