サンウルブズ、逆転負け マフィ「100点満点中1点」

スポーツ報知

◆スーパーラグビー第5節 レッズ34―31サンウルブズ(16日、秩父宮ほか)

 日本チームのサンウルブズは16点のリードを守れず、レッズ(オーストラリア)に31―34で逆転負け。昨年7月に海外で暴行事件(係争中)を起こしたアマナキ・レレイ・マフィ(29)=NTTコム=は後半5分から出場し、持ち味の力強い突進を見せた。次戦は一部の日本代表候補選手が合流し、23日にシンガポールでライオンズ(南アフリカ)と対戦する。

 後半5分、マフィが大歓声に迎えられて秩父宮のグラウンドに立った。「感動した。心配をかけたので。試合の後、泣きそうになった」と目を赤くした。ゴール前5メートル付近でタックルして相手を止め、ボールを持てば力強い突破で持ち味を発揮。それでも「100点満点で1点。次は110点にしないと」と辛口の自己評価を下した。

 昨年7月にレベルズ(オーストラリア)の同僚へ暴力事件を起こし、11月のトップリーグカップ戦まで公式戦を自粛。秋は代表も外れたが、4日に候補合宿に追加招集され10日にチームへ合流した。現在も係争中で「チャンスをもらえてありがたい」と神妙だ。トニー・ブラウン・ヘッドコーチ(44)は「彼がここでプレーできて良かった」と期待したが、9月開幕のW杯へ不確定要素も多い。「まずはサンウルブズに集中」し、最大限のプレーを続ける。(大和田 佳世)

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