【しゃべくりアナ】中野謙吾アナ、15年W杯帰国会見は泣けました…日テレW杯ラグビー班コラム

スポーツ報知
中野謙吾アナ

 初めてのラグビー取材は今も忘れません。2007年フランスW杯直前、千葉の日本代表合宿に行ったら報道陣は新聞記者2人だけ。サッカーのように人であふれるのをイメージしていたので、こういう感じなのか…と思いました。現地に行くとフランス代表SOミシャラクの名が付いたハンバーガーが大人気。W杯のすごさ、日本との代表レベルの人気の差を感じました。

 3勝した15年W杯の帰国会見でロック大野均さん(東芝)が「ずっと見たかった光景」とコメントした時、感動して泣きました。昼夜が分からなくなるほどの5部練習をして結果を出した選手の言葉に、中継していて良かったと思いました。07年5月にノックオンも知らずに担当になり、同郷のウィング山田(章仁)選手(パナソニック)ら思い入れのある選手も増えて、ラグビーと一緒に自分も成長してきたという勝手な思いもあって、うれしかったですね。

 スポーツ中継で大切にしているのは視聴者の「?(ハテナ)」を解消すること。競技を知らない人の素朴な疑問から、なぜ今のがいいトライだったのか解説者に聞いたり。丁寧さは忘れずにいたい。サッカーが93年のJリーグ開幕、98年W杯初出場、02年日韓W杯と盛り上がっていったように、19年W杯がラグビーの魅力を知ってもらうスタートだ、という気持ちでいます。せっかくなので開幕までの半年で海外の選手の特長も伝えていけたらいいと思って、勉強しています。

 ◆中野 謙吾(なかの・けんご)1981年6月30日、北九州市生まれ。37歳。小4からテニス一筋で明治学園高、明大で全国大会出場。2004年入社。サッカー、ゴルフ、モータースポーツなど「日テレ内で最多8種目」を担当する。実況したラグビーW杯の日本代表は2戦2勝。

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