大坂なおみ「第1S先取神話」70連勝で崩壊「過信していた」

スポーツ報知

◆テニス マイアミ・オープン ▽女子シングルス3回戦 謝淑薇2―1大坂なおみ(23日・米フロリダ州マイアミ)

 女子シングルス3回戦で第1シードの大坂なおみ(21)=日清食品=が第27シードの謝淑薇(台湾)に6―4、6―7、3―6で敗れた。大坂は第2セット終盤から相手の緩急をつけたプレーにリズムを狂わされ、第3セットはミスが相次いだ。16年10月の天津オープン後から続いた第1セットを取った試合での連勝は70で止まった。次のツアー出場は4月22日開幕のポルシェ・グランプリ(ドイツ・シュツットガルト)の予定。

 勝利の法則がついに崩れた。大坂は優勝した全豪オープンでも苦しめられた33歳の老練なプレーにやられ、第1セットを先取からの連勝記録が70でストップ。球の跳ね際をたたくライジングや緩い返球のスライス、ネット付近に落とすドロップと多彩なショットにリズムを乱されて逆転負け。「彼女がどうこうではない。自分が未熟。問題は自分の側にあった」と唇をかんだ。

 第1セットは1―4から5ゲームを連取。第2セットも5―4とリードし、第10ゲームは一時、勝利まであと2ポイントに迫るも、2つのダブルフォルトなどで落とした。「(勝利目前になり)理由は分からないが、感情的になってしまった。気持ちが普通じゃなくなった」。第3セットは2―0から追いつかれると、返球のコースが読まれてカウンターを許し、強打をミスする悪循環に陥った。「自分を過信していたかもしれない」と、かつての精神面のもろさが露呈した。

 世界ランキング1位になった以降のツアーでは優勝争いに絡めず、今大会後に1位の座から陥落する可能性もある。大坂は「この負けを乗り越えれば」と巻き返しを誓った。

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