井上尚弥、WBSSに「出ないかも」と仰天発言 報道陣の絶句にニヤリ

スポーツ報知
3階級制覇達成の祝勝会に参加した井上尚弥(中)右は前座で勝利を収めた弟・拓真。左は父・真吾トレーナー

 WBA世界バンタム級王者・井上尚弥(25)=大橋=が8日、今秋開幕予定の他団体王者らとトーナメント方式で争う「ワールド・ボクシング・スーパー・シリーズ(WBSS)」について語った。この日は神奈川・海老名市内で3階級制覇達成の祝勝会が行われ、通常より200人ほど多い過去最大規模の約500人が集結。井上は開式前に報道陣の取材に応じた。

 5月25日のジェイミー・マクドネル戦前からWBSSへの参戦を表明済み。しかし、正式発表されていないため「出ないかもしれないです」と、モンスターから驚きの発言が飛び出した。優勝候補大本命の出場辞退の可能性が浮上し、報道陣が絶句。一瞬にして凍り付いた空気に、井上はニヤリを笑い「いや、ウソウソウソ!」と、ちゃめっ気たっぷりに訂正した。

 WBSSには、元世界5階級制覇王者ノニト・ドネア(35)=フィリピン=の参戦が決定。他団体王者など8枠中7人の出場者が明らかとなった。井上にとってドネアは、フットワークやフェイントなどを参考にしたお手本。2014年には仕事で来日したドネアと対面し、対戦相手の攻略法を教わった。組み合わせは未定だが「勝ち上がれば誰とでも当たる。ドネアでもいい。強豪だらけで楽しみですね」と笑顔を見せた。

 すでに週2、3回のスパーリングを開始しており、今月末には合宿を予定。世界的にはサッカー・ロシアW杯が盛り上がりを見せるが「(WBSSも)それだけ注目があればいいけど、名前を聞いても『何?』ってなる大会。誰が聞いても分かる大会になれば」と、世界を熱狂させる戦いを誓った。

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