カネロ新王者で村田諒太のビッグマッチが暗雲  10月のV2戦でアピール必要

スポーツ報知
WOWOWで収録を終えて取材に応じる村田諒太

◆プロボクシング ▽WBA・WBC世界ミドル級(72・5キロ以下)タイトルマッチ12回戦 〇サウル・アルバレス(判定)ゲンナジー・ゴロフキン●(15日、米ネバダ州ラスベガス、T―モバイル・アリーナ)

 元世界2階級王者の挑戦者サウル“カネロ”アルバレス(28)=メキシコ=が、因縁の再戦を制した。WBAスーパー・WBC世界ミドル級統一王者ゲンナジー・ゴロフキン(36)=カザフスタン=に2―0の判定勝ち。今年最も注目された昨年9月以来のミドル級頂上決戦で新王者に輝いた。勝者との対戦を希望していたWBA同級正規王者・村田諒太(32)=帝拳=は、カネロ戦の実現に厳しい表情を見せた。

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 カネロ勝利で村田のビッグマッチが厳しくなった。カネロは母国・メキシコを筆頭に世界屈指の人気を誇り、興行面でも日本で試合をする必要がない。カネロを支える米大手ケーブルテレビのHBOも、米国での知名度に欠ける村田とのカードは組みづらい。村田は10月にV2戦を控え、カネロが計画する12月の次戦と時期がずれてしまう。

 この日の前座でWBAのスーパー王座挑戦者決定戦を制したレミューは、カネロへの挑戦権を得た。両者は興行王手・ゴールデンプロモーションの選手。次戦の対戦計画が進められるだろう。次々戦としてカネロVS村田となるか、ゴロフキンがカネロから王座を奪い返した後に村田を迎えるか。いずれにせよ、村田がビッグマッチを引き寄せるには、米国のV2戦で実力のアピールが必要だ。(浜田 洋平)

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