村田“アルバレス戦法”でスパー 初回から圧力ガンガン!

スポーツ報知
山中慎介さん(右)の激励を受ける村田

◆プロボクシング世界戦 WBA世界ミドル級タイトルマッチ 王者・村田諒太―同級2位・ロブ・ブラント(10月20日、米ネバダ州ラスベガス・パークシアター)

 WBA世界ミドル級王者・村田諒太が、“アルバレス戦法”に影響を受けた。17日に都内の所属ジムで外国人パートナー3人と計6回のスパーリングを披露。前日にWBAスーパー・WBC世界同級王者となったサウル・アルバレス(メキシコ)のように積極的に前に出て相手を追いつめた。

 初回から圧力をかけたアルバレスは、統一王者ゲンナジー・ゴロフキン(カザフスタン)を後退させて主導権を握った。不利な体勢で動けば余計に体力を使い、強いパンチを打ちづらい。WBA王座20度防衛のゴロフキンに判定勝ちし、村田は「世界中のボクサーがある程度、昨日の試合を参考にしている」と収穫を得た。

 スパー1回目、村田は前に出た相手に体を浮かされて後退。修正した2回目以降は、ガードを固めて圧力をかけた。やや低めに重心を置き、強烈な右フックを連発。「カネロ(アルバレスの愛称)の圧力はよかった。影響はありますね。やっぱり前に出た方が強い」と再認識した。

 ジムを訪れた南京都高と帝拳ジムで先輩の元WBC世界バンタム級王者・山中慎介氏(35)に激励された。2週前の風邪も治り「体力も戻ってきた」と汗を拭った。(浜田 洋平)

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