京口紘人、ライトフライ転級初戦でＫＯ

◆プロボクシング　▽１０回戦　○京口紘人（４回ＴＫＯ　２分２０秒）チボ・モナベザ●（２５日、東京・後楽園ホール）

　前ＩＢＦ世界ミニマム級王者・京口紘人（２４）＝ワタナベ＝が、ライトフライ級転向初戦をＫＯで制した。世界２階級制覇に向けた前哨戦で、ＷＢＡ同級６位のチボ・モナベザ（２８）＝インドネシア＝に４回２分２０秒でＴＫＯ勝ち。力強さを増したパンチで３度のダウンを奪い、ジム初となる年末の２階級制覇挑戦へ弾みをつけた。京口の戦績は１１勝（８ＫＯ）、モナベザは１８勝（８ＫＯ）１敗２分けとなった。

　これが“ニュー京口”だ。３、４回にともにカウンターの左フックでダウンを奪うと、休む間も与えず左アッパーで３度目のダウンでＴＫＯ勝ち。「左フックで倒したことはない。パワーアップした実感がある」。ミニマム級時代は体重増加を懸念して控えていた筋トレも解禁。同門で２０日に現役続行を表明した元ＷＢＡ・ＩＢＦ同級統一王者・田口良一（３１）も見守る前で成長した姿を披露した。

　１０月２１日にＩＢＦ世界ライトフライ級王座決定戦を行う同級１位アルバラード（ニカラグア）と３位ペタルコリン（フィリピン）の勝者への挑戦を見据える。「いずれは（ＷＢＣ同級王者の）拳四朗選手と統一戦をやりたい」と２階級制覇の先の目標までぶち上げた。