井上尚弥に70秒KO負けのパヤノ「パンチは見えていませんでした」

スポーツ報知
1回、右ストレートでパヤノを倒しKO勝利。初防衛成功した井上尚弥

◆プロボクシング世界戦 WBA世界バンタム級タイトルマッチ ○王者・井上尚弥(1回1分10秒、KO)同級4位フアンカルロス・パヤノ●(7日、神奈川・横浜アリーナ)

 WBA世界バンタム級4位のフアンカルロス・パヤノ(34)=ドミニカ共和国=が、同級王者・井上尚弥(25)=大橋=の規格外の強さに脱帽した。わずか70秒でのKO負けに「みなさんが見た通りの試合でした。大変井上選手が強くてハードパンチを持っていました。自分も油断したわけではないが、パンチが入ってしまいました。そのパンチは自分が見えていませんでした」と唇をかんだ。

 パヤノはアマチュア時代に528試合(35敗)を誇り、フライ級で2004年アテネ、08年北京両五輪に出場。10年にプロ転向後、ほとんどをバンタム級で過ごした元WBA同級スーパー王者は、この試合に向けて「作戦というほどではないが、とにかく距離を取って彼のパンチが届かない距離で戦おうとした」と対策を練っていたという。

 「しかし、ボクシングはどこからパンチが飛んでくるか分からない。計り知れないもの。油断したわけではないが、パンチが入ってしまった」。経験豊富な34歳でも想定外の展開だったと明かし、井上については「WBSSの優勝候補? もちろんそうです」と確信めいた表情で語った。

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