村田、休日で井上の試合見ないはずが運転中に目に入っちゃった

◆プロボクシング世界戦　ＷＢＡ世界ミドル級タイトルマッチ　王者・村田諒太―同級２位・ロブ・ブラント（１０月２０日、米ネバダ州ラスベガス・パークシアター）

　ＷＢＡ世界ミドル級王者・村田諒太が８日、思わぬ“ボクシング漬け”の時間を過ごしたことを明かした。休日だった前夜は家族と外食へ。しかし、帰りに車を運転中、前に止まった車の後部座席のモニターが目に入り、ＷＢＡ世界バンタム級王者・井上尚弥（２５）＝大橋＝が勝利で喜ぶ姿が映っていた。

　練習以外の時間は「仕事がない限り見ない。（自分の）試合２週間前のこの時期ですし」と解説などで関わらない場合は、ボクシングから離れるという。井上の７０秒ＫＯ勝ちなどの結果は、家族がネットで見た情報を伝え聞いた。自身は２０日（米ラスベガス）に同級３位ロブ・ブラントとのＶ２戦を控える。「（息子と）キャッチボールとかするのも試合が終わってから」と家族と離れたホテル生活と本格的な減量をスタートさせた。

　都内の所属ジムで３回のスパーリングを行った。ブラントと並べられた、黒を基調としたデザインの興行用ポスターも完成し「シンプルでいいですね」と笑顔。スポンサー関係者だけで約１２０人が観戦予定で「ありがたい。日本人の皆さんの前でいい試合を見せないと」。徐々に集中モードに入っていく。（浜田　洋平）