高山勝成のアマ登録認可へ「全ての方に感謝申し上げたい」

スポーツ報知
アマチュア登録への申請資格を得た高山勝成(右)。左は岡筋泰之弁護士

 日本ボクシング連盟は9日、都内で開いたアマチュア登録審査会で、プロで日本初の世界主要4団体タイトル制覇を果たした高山勝成(35)=名古屋産大=と面会した。アマで2020年東京五輪出場を目指す高山は、アマルールに関するペーパーテストや聞き取りを受けてアマ登録の申請資格を獲得。近日中に愛知県連盟に申請し、認められる方向となった。

 国内でプロ選手がアマ登録を認められるのは初めての事例となり、高山は「アマ選手として五輪出場を目指すと表明して1年半の月日がたった。自分のことを支援してくれて、たくさんの気持ちのこもった署名をいただいた全ての方に感謝申し上げたい。スタートラインに立ったここからが勝負」と話した。出場する大会は未定だが、現在は大学の授業の合間に練習している。

 国際ボクシング協会は2016年リオ五輪からプロ選手の出場を解禁したが、国内では山根明前会長(78)の体制下にあった日本連盟はプロ経験者の出場を認めてこなかった。しかし、山根氏が助成金不正流用、過去の暴力団との交友などを問題視され8月に辞任。9月8日に新体制(内田貞信会長)が発足し、プロのアマ転向を認める動きが加速していた。

 高山は日本連盟への選手登録を求め、8月に日本スポーツ仲裁機構に仲裁申し立てを行っていた。日本連盟の菊池浩吉副会長(54)は「アマのルールもしっかりと理解していただいていた。今回は仲裁機構の絡んだ特例のやり方です」と説明。今後、プロ選手がアマ登録を求めた場合の明確なルール作成を早急に進めていく。

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