清水聡が4度目の防衛戦発表「勝てば次、世界にいける」

スポーツ報知
東洋太平洋フェザー級王座防衛戦に臨む清水聡(真ん中)

 2012年ロンドン五輪バンダム級銅メダルで、東洋太平洋フェザー級王者の清水聡(32)=大橋=が12日、都内で会見を開き、12月3日に東京・後楽園ホールで同級5位・上原拓哉(22)=アポロ=と4度目の防衛戦を行うと発表した。陣営の大橋秀行会長(53)が「勝てば次、世界にいける」という一戦。「来年の世界(初挑戦)に向けて、今回いい試合を見てもらえたら。どこかでKO。それはもちろん」とKOでの勝利を誓った。

 16年にプロ転向後、7勝7KO。挑戦者の上原も16勝(10KO)のサウスポー同士の全勝対決だ。清水は「向こうはメダリストとやったこと無いと思う。向こうも楽しみなんじゃないですか」と余裕の表情。一方この日大阪市内の所属ジムで会見した上原は「今は恐怖しかない。試合までに自信3割、恐怖7割ぐらいにはしたい」と対照的だった。

 大橋会長は「(プロ)デビュー戦の時とは全然違う。試合を重ねるごとに成長している」と評価した。パンチ力を上げるため、階段ダッシュや自重の体幹トレーニングで足腰を中心に強化。「パンチ力、左のパンチのキレが増した」。筋肉痛が1週間以上続くこともあったが「厳しいトレーニングやるときは(元世界3階級王者の)八重樫(東)さんがいる。36歳に刺激もらってるから。若者には負けないつもりで」。ベテランの域に入り、意地で耐え抜いた。

 確実に勝ち星を重ね、来年にも世界初挑戦を実現させたい。世界王者への気持ちがはやる時もあったが「一戦一戦、経験が大事。遠回りも悪いことではない」。7日に「ワールド・ボクシング・スーパーシリーズ(WBSS)」の初戦で衝撃の70秒KO勝ちした同門のWBA世界バンタム級王者・井上尚弥(25)も刺激になった。「尚弥がすばらしい試合をして(大橋ジムの)勢いが増したので、僕も活躍して世界につなげたい」。有言実行のKO勝ちで、全勝全KOのまま夢を追う。

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