村田諒太、ラスベガスで王座陥落 進退は保留「すぐに答えの出せることじゃない」再戦も要求せず

スポーツ報知
王座陥落し、顔を腫らせながら取材に応じた村田諒太

◆プロボクシング 世界戦▽WBA世界ミドル級(72・5キロ以下)タイトルマッチ12回戦 王者・村田諒太―同級3位ロブ・ブラント(20日、米ネバダ州ラスベガス・パークシアター)

 WBA世界ミドル級王者・村田諒太(32)=帝拳=が20日、同級3位ロブ・ブラント(28)=米国=との2度目の防衛戦で0-3の判定負けした。村田にとって、将来のビッグマッチ実現にはKO勝利が必須の試合だったが、本場・米国のリングで敗北した。村田の戦績は14勝(11KO)2敗、ブラントは24勝(16KO)1敗。

 試合後、控室で取材対応した村田は「右も読まれていたし、自分の幅の狭さを感じた。あっ、負けたなという感じ。今日はもう完敗ですね」と振り返った。5回に反撃の兆しを見せたが「倒せるチャンスで倒しきれなかった」と敗因を分析。「相手が速かった。思ったより動くし、速いし。あんなに前に来ると思っていなかったし、よく練習していた」と説明した。

 今後について休みをとって考えるかという問いに「そうですね、はい。そんなにすぐに答えの出せることじゃないですし」と進退は保留。再戦の可能性もあるが「再戦を要求するような内容じゃない」と話した。

 村田とプロモート契約する米興行大手・トップランク社CEOのボブ・アラム氏(86)は、村田が勝てば来年3月をめどにラスベガスか東京ドームで、元3団体統一王者ゲンナジー・ゴロフキン(36)=カザフスタン=との対戦交渉を進めると明言していた。村田は夢のビッグマッチ実現に向け「いろいろと証明しないといけないものがある」と語る重要な一戦だった。

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