ガッツ石松氏団結!ボクシング競技五輪存続へ決起大会参戦…30日からIOC理事会 

スポーツ報知
ガッツ石松氏(前列左)を中心に五輪存続に向けて気勢を上げる決起大会の参加者たち

 20年東京五輪実施競技から除外危機にあるボクシングで、国内のアマチュアを統括する日本連盟と競技開催予定地の東京・墨田区が29日、同地で存続を願う決起大会を開催した。存続か除外かの審議を行う30日からの国際オリンピック委員会(IOC)理事会に先立ち、街頭で署名活動をするなど競技存続をアピール。元WBC世界ライト級王者・ガッツ石松氏(69)も参加し、団結した。

 ガッツ石松氏も存続活動に参戦した。アマ経験はないが、元プロとして競技の魅力を語り「五輪からなくなるなんて考えられない。力を合わせましょう!」と、16年リオ五輪出場の成松大介(28)=自衛隊=ら元五輪日本代表9人、区職員ら約150人の前で宣言。「持ち時間3分と言われたけど、5分しゃべったね。まあOK牧場!」とおなじみのフレーズで笑いを誘い、一体感を作り上げた。

 同氏が会長を務め、プロの世界王者経験者ら約80人で構成される「世界チャンピオン会」は、IOCに競技存続を訴える声明を提出する。日本初のプロからアマ転向した元世界主要4団体ミニマム級王者の高山勝成(35)=名古屋産大=は、決起大会前に墨田区で現役選手ら約70人と署名活動。ガッツ石松氏に改めて協力を呼びかけられ「OK牧場!」と同調した。

 IOCは、23日からトーマス・バッハ会長(64)=ドイツ=ら視察団が来日中。この日、日本連盟・内田貞信会長(46)、菊池浩吉副会長(54)はIOC関係者と面会し、28日までに集まった45万3342人分の署名を文書と写真で報告した。菊池副会長は「(面会の)内容は言えません。結果を見守りたい」とコメント。IOCからの“OK牧場”を祈る。(浜田 洋平)

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