多田悦子が日本女子初の同一階級3団体制覇 松田恵里は日本最速プロ2戦目、佐伯霞は3戦目で王座獲得

スポーツ報知
3団体制覇を成し遂げ、感無量の多田悦子

 ◇プロボクシング(1日・エディオンアリーナ大阪第2競技場)

 ▽WBO女子世界ミニマム級タイトルマッチ10回戦 〇多田悦子(判定)江畑佳代子●

 ▽東洋太平洋女子アトム級王座決定8回戦 〇佐伯霞(TKO3回1分14秒)ワーサナー・カムディー●

 ▽東洋太平洋女子フェザー級タイトルマッチ8回戦 〇藤原芽子(判定)三好喜美佳●

 ▽東洋太平洋女子アトム級王座決定8回戦 〇松田恵里(判定)慶美奈代●

 真正ジム(神戸市)が女子選手のみの興行を開催し、メインのWBO世界ミニマム級タイトル戦は挑戦者で元WBA、元IBF世界ミニマム級王者・多田悦子(37)=真正=が、王者・江畑佳代子(42)=ワタナベ=に3―0の判定勝ち。日本女子で初めて、同一階級での世界王座3団体制覇に成功した。左足首痛を抱えながらも、左ストレートを的確にヒットさせたサウスポーの多田は試合後「挑戦を受けてくれたことに感謝したい」と江畑と抱擁。「来年、WBC王座を取って4団体制覇したい」と意気込んだ。

 前座では、アマ33戦を経験する松田恵里(24)=TEAM 10COUNT=が、慶美奈代(27)=真正=に判定勝ちし、男女通じて日本最速となるプロ2戦目での王座獲得。近大を中退して世界王者を目指す佐伯霞(22)=真正=も、ワーサナー・カムディー(30)=タイ=から2度ダウンを奪って3回TKO勝ちし、3戦目での獲得。男子の平仲明信、辰吉丈一郎、田中恒成、井上尚弥ら歴代世界王者が日本王座または東洋太平洋王座を獲得した4戦目の記録を更新した。

 また、3児の母で東洋太平洋女子フェザー級王者の藤原芽子(37)=真正=は、前王者・三好喜美佳(34)=川崎新田=との打撃戦を制して初防衛。真正ジムは藤原と佐伯の次戦での世界初挑戦を計画している。

スポーツ

×