井上岳志“ジョロウグモ作戦”で王座つかむ 「世界戦は命を懸けてやるもの」

スポーツ報知
斉田会長(左)からジョロウグモと称される戦い方で世界初挑戦する井上岳志

◆プロボクシング世界戦 ▽WBO世界スーパーウエルター級タイトルマッチ 王者・ハイメ・ムンギア―同級3位・井上岳志(2019年1月26日、米テキサス州ヒューストン予定)

 東洋太平洋、WBOアジアパシフィック(AP)スーパーウエルター級王者・井上岳志が5日、都内で会見し、来年1月26日に米国でWBO同級王者ハイメ・ムンギアに挑戦することを発表した。会場はテキサス州ヒューストンの見通し。WBO同級3位で世界初挑戦の29歳は、V3を狙う王者を“ジョロウグモスタイル”でのみ込むつもりだ。

 陣営の斉田竜也会長(44)は「最近はジョロウグモと言われるくらいくっついて、相手のスタミナを奪う」と説明。自身より10センチも高い身長183センチの王者に対し、井上は「過去の相手は近づき方が甘い。もっと近づいて距離を潰す。まとわりつくように」と、敵の体力を削りながら右カウンターを狙う。王者は、母国・メキシコで世界ミドル級2団体統一王者サウル“カネロ”アルバレスに次ぐスター候補。糸を絡め、毒を注入するかのごとくジワジワと追い込むプランだ。

 勝てば、同級では日本人5人目(7度目)の世界王者。4月にIBF同級2位となり、8月に挑戦者決定戦を行うはずが、相手の都合で3度延期された間に今回の試合が決まった。「世界戦は命を懸けてやるもの」と下克上を誓った。(浜田 洋平)

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