井上拓真の相手・サラパット、憧れは亀田興毅を倒した名王者

スポーツ報知
30日に井上拓真と対戦するタサーナ・サラパット

◆報知新聞社後援◇プロボクシング▽トリプル世界戦 WBC世界バンタム級(53・5キロ)暫定王座決定戦12回戦 同級2位タサーナ・サラパット―同級5位・井上拓真(30日、東京・大田区総合体育館)

 WBC世界バンタム級2位タサーナ・サラパット(24)=タイ=が26日、同級5位・井上拓真との暫定王座決定戦に向け、横浜市内の大橋ジムで練習を公開した。拓真の試合映像を確認したのは、9月のマーク・ジョン・ヤップ(フィリピン)との一戦だけ。「1回見れば大丈夫。どの選手も、各試合でそれぞれやることが違うので。1回だけで十分。(48戦全勝の)キャリアが影響する」と自信たっぷりに語った。

 12歳でムエタイを始め、2010年3月に亀田興毅に勝利した元WBC世界フライ級王者ポンサクレック・ウォンジョンカム(タイ)に憧れ、17歳でボクシングに転向。「ボクシングを始めた時から、すぐ近くで練習してきた。毎回、試合を見て楽しんでいた。特に亀田興毅戦は印象に残っている」と明かした。

 公開練習では、縄跳び、ミット打ち、サンドバッグなど、約15分で手の内を隠して終了。視察した拓真の父・真吾トレーナー(47)は「ちょっと細いイメージ。今の練習を見る限り、フットワークがうまそうじゃない。距離とフットワークが鍵になる。スピードは拓真が上。最初は相手をいなして、冷静に、クールにいきたい。初回に見切れば、対応できる」と展開を描いた。

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