拳四朗が判定で5度目の防衛に成功…来年は京口との統一戦へ

スポーツ報知
1回、拳四朗の左ジャブがフアレスにヒット (カメラ・泉 貫太)

◆報知新聞社後援 プロボクシング・トリプル世界戦 ▽WBC世界ライトフライ級(48・9キロ)タイトルマッチ12回戦 王者・拳四朗(判定3-0)同級7位サウル・フアレス(30日、東京・大田区総合体育館)

 WBC世界ライトフライ級王者・拳四朗(26)=BMB=が、同級7位の挑戦者のサウル・フアレス(28)=メキシコ=を3―0(120―108、119―109×2)の判定で退け、5度目の防衛に成功した。拳四朗の戦績は15戦全勝(8KO)、2度目の世界挑戦だったフアレスは24勝(13KO)9敗2分け。

 自身より12・5センチ低い身長151・5センチの相手を攻略した。日本人の現役世界王者最多のV5で長期政権を築き、来年は31日にWBA世界同級スーパー王者に挑戦する京口紘人(25)=ワタナベ=との統一戦を見据える。

 序盤、拳四朗は強振してくるフアレスに対し、左ジャブやボディーを当てて、冷静に対処した。4回には小刻みに動く挑戦者にボディー攻撃を連発。4回終了後の公開採点で、3―0(40―36×2、39―37)とリードした。

 中盤も、前に出続けるフアレスを軽やかなフットワークでかわしながら、コンビネーションやカウンターで応戦。8回終了後の公開採点でも3―0(80―72、79―73×2)と、さらに差を広げた。

 終盤、フアレスにロープを背負わせる場面を何度も作ったが、仕留めきれず、判定で勝ち名乗りをあげた。

 世界戦連続KO勝利は3試合でストップ。リング上で、恒例のダブルピースで喜びをあらわにした拳四朗は「フアレス選手はアタマがよく動いた。相手に合わせてしまい、反省点はある。ただ、勝って来年につなげられたのはよかった」と語った。

 ◆拳 四朗(けん・しろう)本名・寺地拳四朗。1992年1月6日、京都・城陽市生まれ。26歳。中学3年でボクシングを始め、奈良朱雀高を経て関大4年時に国体ライトフライ級優勝。2014年8月プロデビュー。17年5月、WBC世界同級王座奪取。身長164センチの右ボクサー。父は元日本ミドル級、元東洋太平洋ライトヘビー級王者・寺地永(ひさし)BMBジム会長。

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