坂本真宏、夢散るTKO負け…27歳大学院生に世界の壁「すぐに次という気になれない」

2019年1月1日7時0分  スポーツ報知

 ◆プロボクシングトリプル世界戦 ▽IBF世界フライ級タイトルマッチ12回戦 ○モルティ・ムザラネ(10回TKO)坂本真宏●(31日、マカオ・ウィンパレス)

 大阪市大の大学院工学研究科に在籍するIBF世界フライ級14位の坂本真宏(27)=六島=は、同級王者・モルティ・ムザラネ(36)=南アフリカ=に10回終了TKO負けした。国公立大学出身者で日本初の世界挑戦だったが、王座奪取はならず。成績は坂本が13勝(9KO)2敗、ムザラネが37勝(25KO)2敗となった。

 右目周辺を大きく腫らした坂本が無念の表情でリングを下りた。初回からムザラネの連打を浴びながらひるまずボディー打ちから活路を見いだそうとしたが、あまりに被弾が多過ぎた。「王者の右よりも左ジャブの強さが意外だった」。9回に腫れ上がった右目がふさがり10回終了時にレフェリーに止められた。

 国公立大出身者で日本初の世界挑戦だった。現在は大阪市大大学院工学研究科で機械物理系専攻。大学時代もプロデビュー当時も世界王座は意識しなかったが、16年11月のWBOアジアパシフィックフライ級王座決定戦が転機になった。木村翔(青木)に僅差で判定負けして引退も考えたが、木村が17年7月に敵地の中国で世界王座を奪取。「俺も頑張れば世界に手が届くんちゃうかな」と翻意した。就職内定も辞退し、この日の世界戦につなげた。

 六島ジム・枝川孝会長は王者のファイトマネーなど数千万円をかき集めて試合を実現。大阪市大にゆかりある企業も14社がスポンサーについてくれた。「これだけしてもらって失敗した。すぐに次という気になれない」。しばし拳を休め、結論を出す。(田村 龍一)

 ◆坂本 真宏(さかもと・まさひろ)1991年1月19日、大阪・堺市生まれ。27歳。泉北高から1浪で大阪市大工学部に合格し、ボクシング部で競技を始める。14年12月、六島ジムからプロデビュー。15年度全日本フライ級新人王。16年11月、WBOアジアパシフィック同級王座決定戦で、のちに世界王者となる木村翔(青木)に判定負け。17年12月、同王座獲得(防衛1度)。身長164センチ、右ボクサーファイター。家族は両親と兄。

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