井上岳志、ムンギアの左ボディー対策に“秘密兵器”持参で渡米

スポーツ報知
世界戦に向けて渡米した井上岳志は、見送りに来たジムメートの作った横断幕を喜んだ

◆プロボクシング▽WBO世界スーパーウエルター級(69・8キロ以下)タイトルマッチ12回戦 王者ハイメ・ムンギア―同級3位・井上岳志(26日、米ヒューストン・トヨタセンター)

 東洋太平洋、WBOアジアパシフィック(AP)スーパーウエルター級王者のWBO世界同級3位・井上岳志(29)=ワールドスポーツ=は20日、王者ハイメ・ムンギア(22)=メキシコ=への世界初挑戦に向け、成田空港から米国への出発前に取材に応じた。“秘密兵器”として腹筋ローラーを持参。「鍛えておかないと。いつも練習終わりに習慣でやっている。(ムンギアの)左ボディー対策です」と笑った。

 相手はKO率83・9%で、母国・メキシコで世界ミドル級2団体統一王者サウル“カネロ”アルバレスに次ぐスター候補とされる最強王者。1万8000人収容の会場だが、井上の応援は友人や後援会を含めて20人前後の予定だ。「ブーイングがすごそうだけど、浴びることもなかなか経験できないこと。5000人以上いたら全部一緒。後ろの方の人はこっちから見えない」。現地の記者会見用に英語の自己紹介を丸暗記し「完全に覚えてきた。『日本にベルトを持ち帰る』とかそういう内容」と明かした。

 勝てば所属ジムでは男子初の世界王者。この日は、空港までジムの後輩6人が横断幕を手にサプライズで見送りに駆けつけた。「本当に今までの試合以上に充実した練習ができた。今までで最高のパフォーマンスができると思う。(斎田竜也)会長と自分を信じて勝てるようにしたい」と王座奪取を目指す。

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