井上尚弥、ロドリゲスとのフェースオフで「気持ちの弱さを感じた」WBSS準決勝発表で会見

スポーツ報知
井上尚弥

 WBA世界バンタム級王者・井上尚弥(25)=大橋=が16日、横浜市内の所属ジムで会見し、他団体王者らとトーナメント方式で争う「ワールド・ボクシング・スーパーシリーズ(WBSS)」の準決勝を5月18日に英スコットランド・グラスゴーで行うと発表した。相手はIBF同級王者エマヌエル・ロドリゲス(26)=プエルトリコ=。井上の戦績は17勝(15KO)、ロドリゲスは19勝(12KO)の全勝対決となる。「ヨーロッパで試合ができるのでワクワクしている。今、ボクシングが盛り上がっている場所なので、いいパフォーマンスができれば」とコメントした。

 井上は昨年10月のロドリゲスの初戦を生観戦し、試合後はリング上でフェースオフでにらみあった。当時の印象について「目を合わせた時に気持ちの弱さを感じた。目を見た時にわかる。それをすごい感じた。何に対しての弱さかわからないけど、威圧感を感じなかった」と説明。「目をそらすとか、オーラとか、こいつやばいなとかはなかった。自分は対戦相手と向き合う時に気持ちを出す」と構え合った瞬間にわかるボクサー特有の感覚を明かした。

 ただし、油断しているわけではない。「技術戦になる。中間距離でのカウンターとか。一方的な試合にはならない。真剣勝負の殴り合いなので、何があるかわからない。毎試合、ギリギリのラインで戦っているので、楽ではない」と気を引き締めた。

 会場のSSEハイドロは最大収容人数1万3000人。井上は2017年9月に米国でWBO世界スーパーフライ級王座の6度目の防衛に成功したが、英国は自身初の場所だ。他団体王者との王座統一戦も初めてで、勝てば日本人4人目の統一王者となる。

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