木村翔が現役続行を表明! たたき上げの前王者が復活へ

スポーツ報知
木村翔

 前WBO世界フライ級王者・木村翔(30)=青木=が19日、都内の会見で現役続行を表明した。昨年9月の2度目の防衛戦で田中恒成(23)=畑中=に判定負けして王座陥落。両者ともに初回から距離を詰める激しい打撃戦を展開し、2018年の世界戦年間最高試合賞を受賞する激戦だった。

 木村は敗北後の控室で、進退について「もうないです。ボクシングをやりたいと思わない。今はやりたくない」と一度断言した後に、「またやりたいって思うかも。燃え尽き症候群。それくらいの気持ちでやっていた」と含みを持たせていた。

 17年7月に敵地・中国で2008年北京、12年ロンドン五輪ライトフライ級2連覇の王者・鄒市明(ゾウ・シミン)=中国=を11回TKOで破る番狂わせを演じて王座奪取に成功した。大手ジムとは違って資金力が乏しく、寄付を募って試合にこぎつけるなど、「雑草魂」をモットーとするたたき上げの選手。無尽蔵のスタミナを持って再び世界王者を目指す。

 ◆木村  翔(きむら・しょう)1988年11月24日、埼玉・熊谷市生まれ。30歳。本庄北高を1年で中退。2013年4月にプロデビュー(1回KO負け)。2分けを挟んで14連勝(7KO)し、16年11月に日本ボクシングコミッション未承認のWBOアジア・パシフィック王座を獲得。17年7月に世界初挑戦で王座奪取。同12月に初防衛、18年7月に中国で2度目の防衛に成功。身長164・8センチの右ファイター。

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