木村翔、再起戦は3月下旬に上海「一番、ファイトマネーがもらえるところで」今後も中国主戦場

スポーツ報知
現役続行を表明した木村翔

 プロボクシングの前WBO世界フライ級王者・木村翔(30)=青木=が19日、都内の会見で現役続行を表明した。昨年9月の2度目の防衛戦で田中恒成(23)=畑中=に判定負けして王座陥落。次戦について、陣営の有吉将之会長は「いくつかお話をいただいている。再起するなら中国でやる。春に中国で再起戦をクリアしていく」と主戦場を置くことを明かした。3月下旬に上海開催が有力となっている。

 木村は2017年7月に敵地・中国で2008年北京、12年ロンドン五輪ライトフライ級2連覇の王者・鄒市明(ゾウ・シミン)=中国=を11回TKOで破る番狂わせを演じて王座奪取に成功。中国では卓球・福原愛さん、サッカー元日本代表・本田圭佑に次ぐ人気を誇るアスリートとなった。有吉会長は「中国の影響力はすごい。昨日も女の子がジムに来て、写真を撮った。陥落しても温かくしていただいている」と感謝した。

 木村は田中戦から2か月近くロードワークもせず。12月頃から本格的に練習を再開した。1月にはスパーリングも開始。王座陥落後は引退に気持ちが傾いたが「中国の選手からも『もう一度、チャレンジしてくれ』『諦めないでくれ』と連絡が来た。いろんな人にまた挑戦してほしいと言われた。そういうのが大きい。プロスポーツ選手として需要があるところでやるのが一番。一番、ファイトマネーがもらえるところでやりたい。まずはチャンピオンベルトを巻くことですけど。もう一度、自分を信じてやりたい」と語った。

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