田口良一、ツヨカワ一転猛獣化「打ち合う」

スポーツ報知
計量と調印式を終えポーズをとる田中(左)と田口

 ◆プロボクシング▽WBO世界フライ級(50・8キロ以下)タイトルマッチ12回戦 王者・田中恒成―同級4位・田口良一(16日・岐阜メモリアルセンターで愛ドーム)

 調印式と前日計量が15日、名古屋市内で行われ、計量は田中恒成、田口良一ともリミット50・8キロで一発パスした。世界3階級制覇経験者と世界複数王座統一経験者による日本人対決は初。平成の最後に故郷・岐阜で行われるボクシング版“関ケ原の戦い”に臨む田中は、真っ向打ち合いでのV1を宣言。新スポンサーを得て、世界戦初アウェーに挑む田口も打撃戦を歓迎し、2階級制覇を誓った。

 田口が打撃戦で猛獣と化す。今回からスポンサーとなったサミーのパチスロ機「猛獣王」の3文字を左グラブの甲部分にプリント。「約2年前からお互いに意識してきたし、相まみえるのは本当に運命を感じる。逃げるつもりはない。打ち合いになる」。プロ27勝でKOは12度のみと試合巧者のタイプ。ベビーフェースから“ツヨカワ(強くてかわいい)”が愛称だったが、好戦的にパンチを浴びせることを明言した。

 10度目の世界戦で東京・大田区総合体育館以外の会場は初めて。敵地でも、計量後は名古屋市内のファミレス「デニーズ」で回復を図るルーチンを貫いた。これまでより1・9キロ重いフライ級に上げ、顔色や肌つやも良好な状態で計量パス。再起戦での2階級制覇へ「あとは本番で実力を出すだけ。力をぶつけたい」と牙をとがらせた。

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