田中恒成、田口良一に判定勝ちで初防衛成功! 平成最後の日本人対決

スポーツ報知
8回、田口良一(左)の顔面をとらえる田中恒成

 プロボクシングWBO世界フライ級王者・田中恒成(23)=畑中=が初防衛に成功した。元WBA・IBF世界ライトフライ級統一王者・田口良一(32)=ワタナベ=に判定勝ち。2年前から対戦を熱望した相手を退け、平成最後の日本人対決を制した。昨年9月に木村翔(30)=青木=から王座を奪い、2試合連続で日本人相手に白星を手にした。

 田中の戦績は13勝(7KO)、田口は27勝(12KO)4敗2分。

 史上初めて行われた、世界3階級制覇経験者と世界複数王座統一経験者による日本人同士の対戦。加えて、両者がライトフライ級の世界王者だった2017年秋、両陣営が統一選実施で合意しながら、田中の両眼窩(がんか)底骨折で流れていたこともあり、試合前から注目された一戦だった。序盤は両者前に出て打ち合ったが、3回、田口の右でバランスを崩すと、闘志に火が付いたように田中が前に出た左のボディーブローを効果的に使いながら、連打を打ち込んだ。

 田口も必死に耐えて巻き返すが、4回以降は徐々にリズムを取り戻した田中のペース。ダウンは奪えなかったものの、終始試合をリードして、117―111、117―111、119―109の3―0。チャンピオンが勝ち名乗りを受けた。

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