内山高志氏、ジム後輩・田口良一の敗北に「みんなに勝った姿を見せたかったと思う。すごい努力をした」

スポーツ報知
8回、田口良一(左)の顔面をとらえる田中恒成

◆プロボクシング▽WBO世界フライ級(50・8キロ以下)タイトルマッチ12回戦 王者・田中恒成―同級4位・田口良一(16日、岐阜メモリアルセンターで愛ドーム)

 WBO世界フライ級王者・田中恒成(23)=畑中=が初防衛に成功した。元WBA・IBF世界ライトフライ級統一王者・田口良一(32)=ワタナベ=に3―0の判定勝ち。2年前から対戦を熱望した相手を退け、平成最後の日本人対決を制した。昨年9月に木村翔(30)=青木=から王座を奪い、2試合連続で日本人相手に白星を手にした。田中の戦績は13勝(7KO)、田口は27勝(12KO)4敗2分。

 敗れた田口のジム先輩で元WBA世界スーパーフェザー級スーパ王者の内山高志氏(39)は、後輩の戦いを見届けた。リングサイドの最前列に座り「田口のバランスが悪かった。位置取りも。接近戦で強いのが打てなくて、左フック、左ボディーもキレがなかった。チャンスがなかった。いつもの良さがなかった」と分析。初防衛した田中に対し「王者もうまさがある。接近戦でもよく動いて、田口の的を絞らせなかった。うまく田口のスタイルに田中が合わせた」とたたえた。

 現役時代から同じ興行の世界戦でジムを引っ張ってきた田口に対しては「負けた後の復帰って、いろいろ考えながら練習するんですよ。やっぱりみんなに勝った姿を見せたかったと思う。すごい努力をした。相手が強いからここまでやれたと思う。ボクサーなので、勝つか負けるかしかない。復帰して追い込んできた。とりあえずお疲れ様」とねぎらった。

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