田中恒成が浅田真央さん以来の理事長特別賞 中京大卒業式

スポーツ報知
中京大の卒業式で理事長特別賞を受賞したボクシング世界3階級王者の田中恒成

 世界3階級王者でWBO世界フライ級王者・田中恒成(23)=畑中=が19日、プロデビューした試合会場でもある名古屋国際会議場で行われた中京大の卒業式に出席し、梅村清英総長・理事長(49)から「理事長特別賞」を贈られた。

 プロボクサーとの両立で経済学部の単位を昨秋までの4年半かけて取得した田中は、在学中の無敗での世界3階級制覇が評価され、2011年創設の同賞で、スポーツ部門では15年卒業のバンクーバー五輪女子フィギュアスケート銀メダルの浅田真央さん(28)以来2人目の受賞。「めちゃめちゃうれしい。減量中のテストが一番しんどかった」と文武両道の学生生活を笑顔で振り返った。

 16日に故郷の岐阜で元WBA、IBF世界ライトフライ級王者・田口良一(32)=ワタナベ=に大差判定勝ちした初防衛戦から、わずか3日。まだ顔に腫れも残る王者は「在学中にボクシングだけで食べていける結果と実績を整えよう、と考えていた」と明かし、「高い志をもって今後もやっていきたい」と興味をもつフライ級の複数団体王座統一や、公言する4階級、5階級制覇へ突き進む。

 ◆田中 恒成(たなか・こうせい)1995年6月15日、岐阜・多治見市生まれ。23歳。3歳から空手、小学5年でボクシングを始める。岐阜・中京高(現中京学院大中京高)ボクシング部で全国4冠。高3時の13年11月、B級(6回戦)でプロデビュー。15年5月、国内最速5戦目でWBO世界ミニマム級王座獲得。16年12月、同ライトフライ級王座を獲得し、国内最速タイ8戦目で2階級制覇。18年9月、同フライ級王座を奪取し、世界最速タイ12戦目で3階級制覇。プロ通算成績は13勝(7KO)。身長164センチの右ボクサーファイター。兄はアマボクシングで昨夏アジア大会日本代表の田中亮明(25)=中京学院大中京高教員=。

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