井岡一翔らの海外世界戦の連敗阻止へ…船井龍一が5月4日に米国で初挑戦

スポーツ報知
5月の米国での世界挑戦を発表した船井龍一(左はワタナベボクシングジム・渡辺均会長)

 プロボクシングのWBOアジアパシフィック(AP)・スーパーフライ級王者でIBF世界同級1位の船井龍一(33)=ワタナベ=が20日、都内の所属ジムで会見し、5月4日(日本時間5日)に米カリフォルニア州ストックトンでIBF王者ジェルウィン・アンカハス(27)=フィリピン=に挑戦することを発表した。昨年11月の挑戦者決定戦で2回TKO勝ち。プロ15年目で初の世界挑戦となる。船井の戦績は31勝(22KO)7敗、7度目の防衛戦となるアンカハスは30勝(20KO)1敗2分け。

 海外での日本人の世界戦は、昨年大みそかにマカオで行われたトリプル世界戦のセミファイナルで、IBF世界フライ級王座に挑んだ坂本真宏(六島)が10回終了TKO負け。直後のメインイベントで井岡一翔がWBO世界スーパーフライ級王座決定戦で判定負けした。今年1月18日には、高橋竜平(横浜光)が米国でIBF世界スーパーバンタム級タイトルマッチで11回TKO負け。同26日に井上岳志(ワールドスポーツ)が米国でWBO世界スーパーウエルター級タイトルマッチで判定負けした。井岡と同じ興行でWBA世界ライトフライ級王座奪取に成功した京口紘人(ワタナベ)以降、日本人が海外での世界戦で4連敗している。

 時差のある国に行くのは、プライベートを含めても初めてという船井は「自分でも海外で世界を取れる選手だと思っている。勝つために行く」と連敗阻止へ力強く宣言。「プレッシャーを感じないタイプだし、変に肩に力が入らないと思う」と自信を見せた。

 2月18日の会見で、5月13日の世界挑戦を発表していた黒田雅之(川崎新田)が「新元号初の日本人世界王者」を見据えていた。しかし、黒田戦の前にチャンスが巡ってきた船井は「モチベーションがすごく上がる。これで新元号初のチャンピオンになったら、元号が変わる度に特集されるかもしれない。それに向けても楽しみです」と気合を入れた。

 2005年2月にプロデビュー。2017年3月に日本同級王座を獲得し、2度防衛後に返上。昨年6月にWBOAP王座を獲得した勢いを念願の世界戦で見せつける。

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