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素顔の池江璃花子は…東京五輪あと2年インタビュー裏話

2018年7月24日12時5分  スポーツ報知
  • 笑顔でインタビューに答える池江璃花子(カメラ・酒井 悠一)

 東京五輪まであと2年という節目に、競泳の池江璃花子選手へのインタビューを行った。

 その日は偶然、母・美由紀さんの誕生日と重なっていた。池江はプレゼントを贈ろうといろんなお店も回ってみたようだが、結局迷いに迷った末に「何も買ってなくて…」。代わりに、授業の合間に感謝の手紙をつづった。

 その中身について聞くと「『ありがとう』というようなことだけど、いつも言っていることなので…」と、とても照れくさそうだった。制服でいるときは、本当に今どきの女子高生にしか見えないけれど、意外に古風な部分も、持ち合わせている。

 誕生日と言えば―と、ケラケラと笑いながら、思い出話をしてくれた。「小学生のとき、親に花束をあげようと思ったんです。スイミングクラブの帰りに、イトーヨーカドーがあったので、そこに寄って花束を買って。喜ばせようと思って『はいっ』て渡したら、それが実は菊の花で…。超恥ずかしかった」

 インタビューの中には、昨年は経験した精神的なスランプのくだりがある。辛い時期でも誰にも相談せず、抱え込んだ。それは「人に言うと不快な思いをさせるのではないか」という理由からだった。母親にも、周りの人間にも、どこまでも優しいのである。

 中学生で第一線へと躍り出た早熟の天才スイマーも、18歳。五輪までの時間は、順風満帆かもしれないし、また試練が訪れるのかもしれない。1度目の五輪とは違った重圧に襲われることもあるだろう。今の池江璃花子らしさそのままに、スタート台に立ってほしいと願っている。(記者コラム・太田 倫)

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