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2年後の東京五輪、暑さを考慮してしかるべき処置の検討を

2018年8月18日10時0分  スポーツ報知
  • 夏の甲子園開会式、国旗掲揚でセンター方向を向く選手たち

 5日に行われた全国高校野球選手権の開会式を甲子園球場で見ていた同僚は「吹奏楽の女子高生がバタバタと5、6人倒れました」と話していた。選手入場が終了した後、水分補給の時間が設けられた。だが、その後の大会会長のあいさつから選手退場まで約23分間、選手より長く球場にいた吹奏楽の生徒たちにとっては、厳しい時間だったのだろう。

 今年の異常な暑さの中、小学校などでは全校集会をエアコンの利いた各教室で放送を聞く形に変更しているところもある。高校野球の開会式は、もう少し短くする必要があるのではないか。数人が行うあいさつを短くするか、一人が代表して行うことに変更したらどうか。開会式に出席した生徒にとって、熱中症の思い出だけになってしまったら、かわいそうだ。

 2年後の東京五輪も心配だ。サマータイム導入も検討されているが、根本的な解決につながるとは思えない。東京の五輪立候補ファイルには「この時期の天候は晴れる日が多く、かつ温暖であるため、アスリートが最高な状態でパフォーマンスを発揮できる理想的な気候」と記されていたが、感覚を疑いたくなる。

 マラソンのスタート時間が午前7時に変更されたが、1991年に東京で開かれた世界陸上ではさらに早い午前6時に始まっていた。それでも途中棄権が相次いだ。一日の最低気温が25度を下回らない今の東京では、何時に走っても状態は大きくは変わらないと思う。日本全国で最も涼しい場所を探して検討することも必要なのではないか。さらに、今年は台風が2回も関東を直撃した。2年後もその可能性はないとは言えないだろう。天候ばかりはどうしようもない。神に祈るしかないのか。

 ◆久浦 真一(ひさうら・しんいち)編集委員。週刊誌の猫に食べさせていけないペットフード特集を妻が熟読。該当商品に大騒ぎ。

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