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黒後愛 若きエースの覚悟とハタチの愛らしさ

2018年9月8日16時8分  スポーツ報知
  • ネーションズリーグ豊田大会の前日練習を終えて、取材に応じる黒後愛

 女子バレーボールの若きエースに目がくぎ付けになった。世界選手権(29日開幕)に出場する日本代表チームが3日に開いた記者会見。黒後愛(20)=東レ=は、下北沢成徳高時代の試合前のルーチンを「ローソンの牛乳寒天を一人で飲むことですね」と言って笑みを見せた。チーム最年少。無邪気で“愛”らしい一言に、こちらも自然と笑顔になった。

 2016、17年と春高バレーを連覇し、MVPを受賞。力強いスパイクを武器に、今年最初の国際大会ネーションリーグの初戦(5月・セルビア戦)で代表デビューを果たした。

 ジャカルタ・アジア大会では、全7試合中6試合に出場。メダルを逃し4位に終わったが、黒後はスパイクと得意のサービスエースを決める活躍を見せた。中田久美監督(53)は「(今大会の)収穫は、黒後。よくぞ、ここで決めてくれた!という勝負強さがいい」とたたえた。

 会見では、解説として登場した全日本の元エースアタッカー、大林素子さん(51)が「試合で緊張する?」と尋ねると、黒後は「しません」ときっぱり。隣に居た世界選手権2大会連続出場の荒木絵里香(34)=トヨタ車体=も、頼もしそうに黒後を見つめた。

 10年のバレーボール女子世界選手権での3位が、ロンドン五輪での28年ぶりの銅メダルにつながった。今大会も2020年東京五輪を見据えた大会となり、黒後は「だからこそ、(アジア大会より)もっといいプレーをしたい」と気合十分。世界バレーに向けても「世界のトップ選手と戦って、そこに勝ちたい」と高い目標を掲げた。

 ♪自分に負けない強さが どんな壁をも壊していく―。

 試合前、嵐の「ファイトソング」を聞いて集中するという。「どんな状況でも力強いスパイクを打つところを見て欲しい」。どこまでも頼もしい20歳だ。(記者コラム・宮下 京香)

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