•  スポーツ報知のWebサイト限定コラムがスタートしました。最前線で取材する記者が、紙面では書き切れなかった裏話や、今話題となっている旬な出来事を深く掘り下げてお届けします。皆さんを「ほーっ!」とうならせるようなコラムを目指して日々配信しますので、どうぞお楽しみください。

愛されキャラの阿炎をちょっぴり悩ますイタタな出来事 

2018年10月17日16時18分  スポーツ報知
  • 人気者の阿炎

 大相撲秋巡業で、人気者の幕内・阿炎(あび、24)=錣山=に目が止まった。地元で行われた4日目のさいたま場所(6日・浦和駒場体育館)。多くのファンが駆けつけ、写真撮影やサイン攻めに遭った。「(盛り上がりが)埼玉はすごいっすね。(春巡業)越谷の時もすごかったです」と驚いていた。

 そのさいたま場所。午前9時、阿炎が会場の体育館に入って来た。すぐにファンが気がつき、20メートルほどの列ができた。普段触れ合うことのできない力士と写真を撮ることができる巡業。行列は珍しい事ではないが、しかし…。20分たっても、まだ列は20メートル。さらに10分後。阿炎はまだ立ったまま、笑顔で応じている。結局、列が無くなるまで約40分間、一人一人に丁寧に対応した。

 「うれしいですよ。ファンは大切にしたいですから」と本人は当然といった表情。「いきなり、阿炎ちゃん!って来られるのは…」と苦笑しながら言うが、何だかうれしそうだ。端正な顔立ちと気さくなキャラクターは、「スー女」(女性相撲ファン)らの心をつかむ。一人一人を大切にする阿炎の姿勢が、またファンを魅了するのだろう。

 人気者ならではのちょっとした苦労ものぞかせた。「足を踏まれるのはちょっと痛いっすね」。数人の「スー女」から囲まれて写真撮影に応じることも多い。187センチ、144キロの屈強な体といえど、裸足(はだし)を踏まれると痛いという。そうしたうれしい悲鳴も、巡業ならではだ。

 肝心の相撲の方は、秋場所まで3場所連続で負け越し中。「心にダメージ大でした。次は大勝すると思うんで、期待しといてください」と九州場所(11月11日初日・福岡国際センター)に向け、決意を語った。ファンから愛されるキャラとファンを大切にする心。日本の伝統文化は、こうした力士が支えている。(大谷 翔太)

コラム
注目トピック
今日のスポーツ報知(東京版)