猛暑のため大学陸上5000メートル中止…代替レースで釜本邦茂の後輩がトップ

2018年7月14日20時25分  スポーツ報知
  • 猛暑のため中止になった5000メートルの代替レースでトップを取った筑波大の西。釜本邦茂を輩出した山城高サッカー部出身の異色ランナーがタフガイぶりを発揮した

 東海大、日体大、順大、日大、筑波大、中京大の6大学が競う「第31回六大学対校陸上競技大会」が14日、千葉市の千葉県総合スポーツセンター陸上競技場で行われた。午後3時25分スタート予定だった男子5000メートルは、気温35度を超える猛暑による事故防止のため、中止。代替レースとして、午後5時30分スタートで非公式のタイムトライアルが行われ、筑波大の西研人(2年)が14分48秒で1位となった。西は、サッカー元日本代表FWで日本男子として国際Aマッチ最多得点を誇る釜本邦茂を輩出した京都・山城高サッカー部出身。タフなレースを制した変わり種ランナーは「予選会(10月13日)を突破して箱根駅伝(来年1月2、3日)に出場することが最大の目標です」と意欲的に話した。

 猛暑のため、レースは異例の中止。その代替レースを制したのは異色のランナーだった。代替の非公式タイムトライアルは約2時間、スタートを遅らせたが、それでも、気温31度。厳しい西日を浴びながら、筑波大の西が残り2周でトップに立ち、そのまま、トップでゴールした。「順大や日大の格上の選手に胸を借りるつもりで走りました。この暑さの中、14分48秒は悪くないと思います」。大粒の汗をぬぐいながら充実の表情を見せた。

 西はわずか3年ほど前までサッカー少年だった。日本歴代最高のストライカーと呼ばれる釜本邦茂らを輩出し、全国高校選手権優勝経験もある強豪の山城高でサッカーに打ち込んでいた。豊富な運動量を誇る右サイドバックだったが「技術はは高くなく、Bチームでした」。走り込みでは常にチームで一番。「サッカー部と陸上部、両方の顧問に薦められて、2年生から陸上部に転部しました。正解でしたね」と笑顔で話す。

 昨春、筑波大に入学。1年時から頭角を現し、昨年10月の予選会個人20キロは1時間2分1秒で全体181位、学内3位だった。

 筑波大は1920年の第1回箱根駅伝を制した東京高等師範学校の流れを汲む伝統校。新興チームに押され、1994年大会を最後に箱根路から遠ざかっているが、2015年に弘山勉監督(51)が就任以来、徐々に力を取り戻している。

 前回、筑波大は19位で落選。第95回記念大会の今回、予選会の通過枠は1増で上位11校が本戦の出場権を手にする。また、距離が20キロからハーフマラソン(21・0975キロ)に延長される。「今年は予選会を突破したい。チームのために1時間4分で走りたい」と西はきっぱり言う。「西は終盤に粘れる。1時間3分台で走れる力はある」と弘山監督は大きな期待を寄せる。心身ともにタフな元サッカー選手が名門復活の鍵を握っている。

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