陸上棒高跳び「エアー大地」こと沢野らが競技の裏話を披露 都内でイベント

スポーツ報知
都内で陸上普及イベントに出席した富士通の(左から)高平さん、沢野、嶺村

 富士通陸上部が8日、都内で陸上の普及イベントに参加。16年リオ五輪男子棒高跳び7位入賞の沢野大地(37)が、棒高跳び選手ならではの苦労を明かした。試合には硬さの違うポールを8本ほど持ち込むが、1本5メートル超とあって移動が一苦労。また、1本13~14万円と高価な製品だ。「オランダで、入り口が全て回転扉だったことがあって、どうしようかと思った。向きを変える時も、前後をすごく気をつけないといけない」と明かした。

 ポールは業者に輸送を代行してもらうこともあるが、今度は移動中に荷物が一時行方不明になる「ロストバゲージ」との闘いになる。04年アテネ、08年北京、16年リオと3度の五輪に出場。「3回出て、実は3回ともロスト。僕は2~3日で出てくると思っていたけど、JOC(日本オリンピック委員会)の人は焦っていた」と裏話を披露し、参加者も興味深そうに聞き入っていた。

 男子走り幅跳びの嶺村鴻汰(25)は、“職業病”を告白した。走り幅跳びの踏み切り地点には、20センチの白い板が設置されていて、この部分を越えて踏み切るとファウルになる。「横断歩道のゼブラゾーンを見ると、ついつい(踏み越えないように)足を合わせたくなってしまう」と笑った。実演コーナーでは183センチの沢野と一般女性が縦に横たわった上をジャンプで越えるパフォーマンスに成功し、喝采を浴びていた。

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